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自動車保険の基礎知識

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自動車を保有・使用する者には必要不可欠 任意加入は絶対的義務?

平成最後のヒット商品第一位は「安室奈美恵」。日本中が沸いた平成の歌姫の引退、多くの国民の関心事は安室奈美恵さんへの感謝と応援に注がれました。経済効果はなんと500億円を超えたと・・・
では、ヒット商品第二位は何だったでしょうか?実はこれちょっと意外でしたが「ドライブレコーダー」。今や毎日のようにテレビのニュースやワイドショーで信じられないようなドライバーのマナー逸脱行為が報道されています。防犯カメラ、証拠映像を残すなど事故抑止のためにと関心と期待が高まり、前年比で2倍の台数が販売されたそうです。
様々な事故のケースがリアルに見られるようになり、
「この事故はどっちが悪いの?」
「こんな事故の時はどうすればいいの?保険で補償されるの?」などお客様からの質問も増えてきました。そこで、今回は自動車保険の基礎中の基礎を分かりやすくお伝えしたいと思います。




「自賠責保険」と「任意保険」

自動車保険は大別すると「自賠責保険」と「任意保険」二つに分けられます。



「自賠責保険」とは

「自賠責保険」は別名「強制保険」とも呼ばれ、読んで字の如く車の所有者に強制的に加入が義務付けられます。加入しなければ車検も受けられず、一般道を走ることも許されません。未加入の場合、罰金や免許点数の減点の対象にもなりますので、加入漏れや期限切れには十分注意しましょう。(特に車検の無い車種、原付バイクなどは、保険期間が過ぎていることに気付かず期限切れなどのうっかりミスが発生し易いので要注意です)



「自賠責保険」の補償範囲

「自賠責保険」は交通事故の被害者救済を目的とした人への補償(対人賠償のみ)で、他人を死亡・ケガをさせた場合の慰謝料や治療費に対する補償です。

自賠責保険でご注意いただきたいのは、自分自身に対しての補償(死亡・後遺症・ケガ・お車など)や相手の物に対しての補償は一切ないということと、自賠責保険で補償される金額には上限があるということです。※詳しい内容は自賠責保険取り扱いの各保険会社にお問い合わせください。
現在、日本も高額賠償になってきており、自賠責保険では自分の身を守れないことが起こるかもしれませんのでご注意下さい。そこで・・・



「任意保険」とは

「任意保険」も読んで字の如し、加入は任意。ゆえ、加入するもしないも自由意思ですが、先述べしたように「自賠責保険」のみでは、自動車事故によりおこる相手や自分の経済的な負担を補うことが出来ない可能性があります。そう考えると強制ではありませんが、「任意保険」加入は絶対条件だと言っても過言ではないのかもしれません。「任意保険」には「自賠責保険では不十分な部分を補える」補償が用意されています。他人も自分も経済的に守るために是非「任意保険」には加入することをお勧めします!



「任意保険」の代表的な補償

・賠償に関する補償
【対人賠償】・・・・・万が一他人を死亡・ケガをさせてしまった時の補償(自賠責の上乗せ、自賠責で足りない補償を補います)

【対物賠償】・・・・・万が一他人の財物を壊してしまった時の補償(一般的に相手の車ですが、他に家屋や信号、標識等の道路設備等)
※賠償に関してはこれで絶対安心だと言える金額はありません。ゆえ、保険金額は対人・対物、ともに無制限補償をお勧めします。

・ご自身のケガ補償
【人身傷害補償】・・・ご自身や家族の自車搭乗中のケガによる補償(治療費・休業損害・死亡による逸失利益等、様々な費用について実際の損害額が補償されます。)

【搭乗者傷害】・・・自車搭乗中の全ての人のケガの補償(選択された死亡時の保険金額、入院日額、通院日額に応じてその保険金額が補償されます。)

※自動車に乗っている限り、ご自身も事故でケガをすることで治療費負担や仕事が出来なくなることでの収入減少などの経済的リスクはあります。人身傷害や搭乗者傷害はそんなご自身やご家族の経済的リスクを補償してくれる補償ですので是非ご加入をお勧めします。

・ご自身のお車の補償
【車両保険】・・・事故や災害で壊れた車両損害や盗難損害の補償
※任意保険に加入する際、皆さんがよく迷うところが他者への賠償に加え、この「車両保険」を付保すべきかどうかだと思います。車両保険は自らの財産(車)を守るべき補償で付保するに越したことは無いのですが一方で保険料負担も大きくなります。事故により他人の生命を奪ったり傷つけたり、他人の財物を壊した時の賠償額は計り知れませんので、自分の車の破損と比較するとリスクは小さいと感じる方も少なくありません。でも、最近の車、特に高級車などの修理費、また盗難被害に遭って再購入する費用も大きな金額になります。新車での全損事故によりローンだけ残ってしまうなどの悲惨なケースもありますので、保険料の安さだけを重視せず、各自、必要な補償を十分確認し「車両保険」を付加することをお勧めします。
「車両保険」には車対車の事故は勿論、自爆・当て逃げも補償されるオールリスクの一般車両保険と車と車が衝突した時に限定したエコノミー車両保険の2種類がありますので、それぞれのニーズや支払う保険料を考え、ご自身に合った補償を選択してください。

これまで述べてきたのは、自動車保険の代表的な補償です。この他に、事故の相手が保険非加入の場合に補償される「無保険車傷害」、借りた車で事故を起こしてしまった時の「他車運転危険補償特約」、もらい事故をアシストしてくれる「弁護士費用特約」、事故や故障で代車が必要な時の「レンタカー費用特約」などなど、特約補償を挙げると切りがありませんが、いくつもの様々な特約補償やユニークなサービスが各保険会社で用意されています。(各特約補償の詳細は、また次回、別の機会でご紹介させて頂きます)




最後に

今回は自動車保険の基本中の基本をご紹介しました。
「生命保険」はその人それぞれのライフステージ、ライフスタイルの変化や保障の進化に伴い見直しをされる方が増えてきているようです。しかし「損害保険」に求めるものは「火災保険」も「自動車保険」も万人共通、よって一度加入したら見直し必要なし、なんて、そんなひと昔前の考えはどうか捨て去ってください。「損害保険」の補償も日々進化しています。きっと、あなたが最も必要とする補償が見つかるはずです。

因みに今、私が注目している自動車保険の特約補償があります。冒頭で登場した「ドライブレコーダー」です。いくつかの保険会社でこのドライブレコーダーを活用した先進的なサービスが提供されてます。各社特徴は様々ですが、映像はもとより、自動発信でオペレーターと会話ができ、必要に応じて緊急車両の手配もできるものも。高度な事故対応サービスで安心・安全なカーライフをサポートしてくれています。




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