- News & Topics
-
コロナ感染したら医療保険は使えるの?
皆さんの人生を豊かにするお手伝いをしています
おかねの相談室 ファイナンシャルプランナーの氏家です。
日本では2020年1月15日に新型コロナウイルス感染症の最初の感染者が確認された後、現在に至るまで感染拡大を繰り返しています。
もはやいつ感染してもおかしくない今だからこそ、もしもコロナに感染してしまったらと考える人も多いのではないでしょうか。
・コロナに感染してしまったら医療費はどうなるの?
・コロナ感染で自宅療養でも医療保険は使えるの?
感染拡大に伴い、各保険会社へコロナ関連の問い合わせが急増している点からも皆さんの関心も高いと思いますので、今回はコロナに感染した場合の医療費負担について、コロナに感染したら医療保険が使えるのかについてお伝えしたいと思います。ぜひ読んでみてください。
※このブログは2022年4月4日時点で作成しています。
※今後、取扱いなどが変更される可能性があるため、生命保険会社のホームページなどで確認をして下さい。
コロナ感染と判断されるまでにかかる費用は自己負担
現在、新型コロナウイルス感染症は指定感染症法に指定されているため、感染した人に対して、入院治療が必要と判断された場合、入院治療にかかる医療費は公費で負担する(つまり無料)としています。
ただし、陽性が確定する前に実施した初診料など、新型コロナウイルス感染と判断されるまでにかかる費用は公費負担ではなく自己負担(3割負担)です。
※子ども医療費助成制度を使った場合は公費対象ではない費用も無料。
電話診療やオンライン診療も公費負担
電話診療・オンライン診療等も含め、医療機関を受診し新型コロナウイルス感染の陽性診断以降に実施された医療費は公費負担です。
コロナ感染したら医療保険は使えるの?
以下に掲載の内容は、主な生命保険会社から発表されている内容に基づきます。全ての保険会社の対応を網羅しているものではありません。詳細につきましては各生命保険会社のホームページ等をご確認ください。
ホテル等の宿泊療養や自宅療養でも受給対象
新型コロナウイルス感染後、医療機関の事情により入院が必要にもかかわらず、宿泊施設や自宅等で療養した場合でも入院給付金の受給対象です。
コロナ感染で入院した場合は受給対象
一般的な入院同様、新型コロナウイルス感染の治療を目的として入院した場合でも、入院給付金の受給対象です。
検査を受けず「みなし陽性」だった場合も受給対象
PCR検査や抗原検査等を受けずに医師より新型コロナウイルス「陽性」と診断され、療養が必要と判断された場合、入院給付金のお支払い対象となります。
医療保険給付金請求までの流れ
①加入している生命保険会社へ連絡(電話またはインターネット)
給付金受取人が手続きをしてください。
電話の場合は生命保険会社から請求に必要な書類が郵送されます。
②請求書類の記入、必要書類の準備
入院給付金(入院一時金含む)の請求の場合、医療機関への入院有無にかかわらず、新型コロナウイルス感染により臨時の施設(ホテルや自宅など)で療養した場合も、療養の事実が分かる書類を準備する必要があります。詳しくは各生命保険会社の案内に従ってください。
※お住まいの自治体や保健所によっては感染拡大の影響で書類到着に時間がかかる場合もあるようです。
③請求書類および必要書類の返送
書類が生命保険会社へ到着次第、手続きが始まります。
④給付金受け取り
指定の口座に振り込まれます。提出書類に不備があった場合は、通常よりもさらに日数がかかる場合があります。
コロナ感染で受けられる補助制度
傷病手当金
会社を休み報酬(給与)が得られない場合には、加入中の健康保険から傷病手当金という手当が受けられる保障があります。
・新型コロナウイルスに感染した場合、特例措置がある
傷病手当金は、給与の支払いを受けている国民健康保険加入者でも給付が受けられるようになっています。給付を受ける場合は、就業状態(働いていること)にあることが条件です。
・給付支給要件
対象者:次の3つの条件を全て満たす方
(1)新型コロナウイルスに感染または発熱やせきなどの症状があり、感染が疑われるため勤務することができない
(2)4日以上休んでいること
(3)支給対象日となる日について給与等がもらえないこと
傷病手当金は、各健康保険組合によって支給要件などが異なります。詳しくはそれぞれの加入中の保険組合などに確認しましょう。
その他、地域や国の補助制度
まとめ
いかがでしたか?いざコロナに感染してしまってから慌てるのではなく、ご自身やご家族が加入している生命保険(医療保険)がどのような保障内容になっているかを、この機会に確認をしておくことをお勧めします。加入してから時間が経っていて保険証券を見てもよく分からない、または今の保障内容で大丈夫なの?と思う人は、生命保険にも詳しい「おかねの相談室」のファイナンシャルプランナーに一度ご相談ください。