News & Topics

借りた車で事故を起こしたらどうする?他者運転危険補償特約を知っていますか?

家計のホームドクター®、ファイナンシャルプランナーの高村です。

みなさんは、友人・知人から自動車を借りて運転したり、車検・修理で代車を使ったりしたことはありませんか?
車を運転する画像200pix.jpg
最近では旅行先でレンタカーを使う人や、カーシェアを利用する人も増えています。
そんなときに事故を起こしてしまったら、どうしたらいいでしょうか?

こんな時のために『他者運転危険補償特約』があります。

今回は他人の自動車を借りて運転している際に、事故を起こしてしまった時の補償について確認していきます。




『他者運転危険補償特約』とはどんな補償?

『他者運転危険補償特約』とは、他人の自動車を借りて運転し事故を起こした場合、自分で加入している自動車保険から補償を受けられる特約です。各保険会社で呼び方が異なりますが、自動セットされている特約です。(バイク・原付を除く)。

借りた自動車の保険に優先して自身の自動車保険加入内容に応じて保険金が支払われます。
もし使うことがあるようでしたら、家族の自動車保険すべての内容を確認してください。補償内容の充実したもので対応しましょう。

借りた自動車で事故を起こしてしまっただけでも貸主に迷惑をかけてしまっているのに、更に先方の保険を使ってしまうと翌年以降の保険料が高くなってしまい、目を当てられない状況になってしまいます。

この特約を使うことによって自分の保険で対処することができます。




保険金の種類は?

➀相手方への補償(対人賠償責任保険・対物賠償責任保険)

②自分や同乗者の補償(自損事故傷害・人身傷害)
 各保険会社で対応が異なる。人身傷害(車外補償)が付いていれば人身傷害も対象

③借りた車両の損害
 自分自身の自動車保険に車両保険が付いていた場合。借りた自動車の時価額まで補償




『他者運転危険補償特約』の注意点は?

➀他人の自動車を運転中の事故が対象
 ・本人や配偶者、同居の親族が所有している自動車は対象外です。

②一時的(臨時)に使用した場合のみ(常時使用は対象外)
 ・一ヶ月以上の長期間借りている自動車や毎日使用している勤務先の自動車は対象外

③運転中(走行中)の事故が対象
 ・駐車場の当て逃げや盗難、いたずら等は対象外

④自家用8車種が対象




最後に

他人の自動車を運転する機会はそう多くはないと思いますが、いざという時のためにも『他者運転危険補償特約』の存在は知っておいて損はありません。

自動車を所有すれば当たり前のように加入する自動車保険ですが、よく知られていない特約もまだまだあります。

この機会にご自身の補償内容を再確認してみてはいかがでしょうか?

以前のブログにも書いた『個人賠償責任保険』などが知らず知らずのうちに加入していることもあります。自動車保険に限らず火災保険・生命保険・医療保険と様々な保険がありますが、加入手続きから時間が経ってしまうとどういった内容だったか、加入目的は何だったのか、記憶が薄れてしまっていませんか?

内容を再確認して、分からないことがあったら気軽に相談してください。
意外な発見があるかもしれません。

●おかねの悩みは「家計のホームドクター®」のわたしにご相談ください!
高村 忠宏

ファイナンシャルプランナー

高村 忠宏(たかむら ただひろ)

相談者のライフプランをサポートすることをまず第一に考え、それを実現するためのコンサルティングを行っている。

ファイナンシャルプランナー紹介はこちら

関連記事一覧

すべての記事一覧(マネーノウハウ)